スクリーンセーバーの5段階評価について

当スクリーンセーバー博物館に展示されているスクリーンセーバーに対して
行なわれている5段階評価は、すべて当博物館のスタッフによる主観的な評
価によるものです。評価法は絶対評価で行なわれており、画面の美しさ、発
想のユニークさ、ストーリー性、「オチ」の面白さ、対象の希少性、スクリ
ーンセーバーとしての機能性などが評価基準となっております。また、ユー
ザーの立場に立って考えられている物かどうかという点も重要な評価基準に
なっています。したがって単なる企業のロゴのみのものなどは、いかに技巧
的に優れていたとしても、その企業の関係者以外には使われる見込みの無い
自己満足的なものとして低い評価にしてあります。反面、かなりどぎつい企
業広告あるいは商品広告であったとしても、ユーザーが面白いと感じ、使用
することに抵抗を感じないと思われるものは高い評価となっています。
また、技巧的に優れているものが必ずしも高い評価には結びついているわけ
ではないことにも留意していただきたいと思います。単純なアニメーション
であったとしても、動きのちょっとした工夫や「オチ」の面白さ、奇抜さに
よって高い水準のものとなり得ると考えます。
宣伝効果の全く無いスクリーンセーバーは、制作費を節減することによる必
然的な産物ではありません。むしろ発想・着想の貧困さと、思考すること自
体に対する手抜きの結果と思われるのです。
当博物館の各種のスクリーンセーバーの展示が、スクリーンセーバーの技術
および水準の向上に対して幾分でも寄与できればと願うものであります。